【改正版】好きと言わせて...。

「こっち向けって。」



龍は嫌がるあたしの顎に手を添え、顔の向きを変えた。



「やっ」



龍と目が合ったあたしは、さらに顔が赤くなった。



「顔、真っ赤。ゆでダコみてぇ。」



「う、うるさいっ!」



龍はあたしの顎にあった手をのけ、静かな図書室にリップ音を響かせた。



「・・・・!?」



いきなりのことでびっくりしたあたしは、目を見開いた。