【改正版】好きと言わせて...。

「うん。ばいばーい。」




走り出したなっちゃんは



「あっ、」



と何かを思い出したかのように声を発した。




そして、立ち止まって振り返った。




「高橋君ー、頑張ってね!」




笑顔でそう言ったなっちゃんは、前に向き直り再び走り出した。





「龍、何を頑張るの?」




なっちゃんが何について言ったのか全く分からないあたしは、龍に尋ねた。




「さぁ?ほら、帰るぞ。」




軽く受け流した龍はあたしを置いてスタスタ歩き出した。




「あっ、待ってよ!」




龍を追いつこうと小走りだったあたしは、





"あいつ、俺の気持ちに気づいてんのか・・・俺って分かりやすいのか?"




ボソッと龍が呟いたのに気づかなかった。