そんな事を考えながらも、離れた席から大声で私を呼びながらこっちに来たミカちゃんに笑顔を向けた。




「一緒に帰りましょ?」




「うん! 一緒に帰……!」




一緒に帰ろと言おうとした私の声は、喉まで出て止まる。




原因は、隣で眠っていたはずの翼くん。