【完】悪魔彼氏にKISS

今の……、




「早く行かねーと遅れるよ? 花子ちゃん」




……何?




驚きの余り目をパチクリと見開いている私を置いて、翼くんは廊下の方へ消えて行く。




一人きりで取り残された私は、その場にペタッと座り込んだ。