気持ちだけ……






















「好きっ!」


















……ちゃんと言わなきゃ。




フられるのもわかってるけど、後から後悔するよりましだもん。




「は?」




何いってんのとでも言いたげな翼くんが、足を止めて振り返る。




「そっ……それだけ……だから」




恥ずかしいさのあまり顔がカァァと赤くなって、私は逃げるように走り出した。