……っ、ダメだ、見惚れちゃってた。




「“あんなこと”って……何?」




耳元で囁かれた甘い声が、私の鼻腔を擽る。




鏡を見なくてもわかるくらい赤い顔で、彼を見上げると、不敵な笑みを浮かべていた。




「俺……“あんなこと”って言われてもわかんねぇんだけど」