肩を組ながらこっちにくる二人は、私の前で止まった。




いつもは翼くんの周りに集まる女の子も、今日は誰一人いない。




「おはよ、二人共」




焦りを隠すように、平然を保つ。




「お、はよ……」




俯いたままなにかバツが悪そうな声のミカちゃんに、嫌な予感が脳裏を過ぎった。



もしかして、今朝の夢は……。




「あのさ、花」