「でも……」 そんな私の隣で、翼くんは口を動かした。 次の言葉を待っていると、気付いた時には翼くんの胸の中で。 「花が可愛いのは、俺だけが知ってればいいんだよ」 私を強く抱きしめながら、耳元で囁く。 その甘い声と甘い言葉に、私の心臓は爆発寸前だった。