「はぁ? 聞こえないんですけどー?」




なんだか怖くて俯く私に、女の子はケラケラと笑いだす。




唇を噛み締めて、鞄をギュゥっと握った時、




「退けって言ってんだろ?」




いつの間に女の子達の和を抜けたのか、私の真横から翼くんの声。