……? ピクリとも動かない翼くん。 不安になり、顔を覗くと「っっ……」と歯を食いしばったような声をだした。 私と向き合うようにして振り返った翼くんが、再び私を壁に押し付ける。 その時、一瞬だけ……翼くんのほんのりと赤い顔が見えたけど、抱きしめられてよく見えなかった。