嘘つきな彼女


――ガコン



目についた自販機でミネラルウォーターを買い、道端に座り込む。



体がダルすぎて自販機に寄り掛かる形になっていた。



「……邪魔」



突然、頭上からそんな声がしたと思ったら、目の前には男の足。



見上げると、私より少し年上くらいの男が立っていた。