「……うん」 素直に返事をすると、私に着いて来た。 屋上の扉を開けると、ムッとする空気が流れ込む。 梅雨の湿気が残る、ジメジメした暑苦しい空気。 「いつの間にか、夏だね」 グラウンドで走り回る、幼稚な男子達を見ながら言う。