誰のせいで無理してたんだよ。 親父が仕事仕事ばっかだから 母さんは、毎日…。 「なんとか治せよ!家族だろ!」 親父の胸ぐらを掴んだ。 「俺は助かる見込みのない患者を 相手してる程暇じゃないんだ。 邪魔だ、どけ。」 親父は行ってしまった。 悔しかった憎かった。 無力だと思った。