「まったく、あの三人ときたら!
私に片づけ押しつけて!!」

優衣は、
今にも湯気が
出そうな顔をして
体育館から出てきた。

結局は、 海斗に
片づけ押し付けてきたんだから、
私が三人を怒る理由は、
ほんとはないんだけどさ。

「早く行かないと、
いいとこ見逃しちゃう!!」

優衣は、
小走りで部室長屋へと急いだ。

部室長屋が
見えるところまで来た優衣の目に、
険しい表情をした
奈々美が飛び込んできた。

「奈々美・・・?
なに見てんのかな?
しかも、ちょーコワイ顔して。」

優衣は、
独り言を言いながら
奈々美が見ている方向に目を向けた。

テニス部の部室の前に、
三人がしゃがんで中をのぞいている。

三人とは、もちろん、
羽瑠と亜由美と郁美だ。