でも、沙南、
ざ~んねん!!

もし、沙南が
真実伝えようったって、
だぁ~れも相手にしない。

だって、
祥平がクロだって証拠は
みつかっても、
無実の証拠は、
何一つ見つからないんだから!

それに、 もし、
無実の証拠みつかったとしても、
ぜ~んぶ消してくれるひと、
味方なんだもん。

沙南、祥平、
ごしゅうしょうさま!!

奈々美は、
クスクスと一人笑いをした後、
ふっと思い出したように、
携帯の時計を見た。

もう、けーさつが
祥平ん家にいってる頃だよね?

祥平・・・ 今頃、
けーさつに連れて行かれてるのかな?

あの人の考えた罠だもの。

絶対に逃れられない。

かわいそうだけど・・・

逃れられないよ、祥平。

これで祥平も私の仲間になる。

だって、
ドラッグに
関わっているって知ったら、
他のやつらは、
みぃ~んな、離れてってちゃう。