「ふふふん。
人の恋愛ウォッチするの、
おもしろいんだよねぇ~」

優衣の得意気なしぐさに、

「自分のことは、
沙南に負けず劣らず
にぶいんだけどねぇ~!」

亜由美がつっこむ。

「ちょっとぉ~! どういうことよ。
私はべつに、
好きなやつなんていな・・・」

優衣が言い終わらないうちに、
羽瑠が話に割り込んできた。

「優衣、海斗にさ、
バーベキューの後始末、頼んできて。」

「えっ、な、なんで私が・・・」

不意をつかれて優衣が赤くなる。

「優衣のほうが、
わかりやすく説明できるから。

ウチらがこっから消えても
海斗納得できるように、
話してきて!!」

羽瑠がせきたてるように言うと、
優衣は、

「わかったよ。行ってくる。」

と言って、
海斗のところに駆けて行った。