沙南がテニス部の部室へ
向かうのを見届けてから、
四人は集まった。

「沙南、行ったよ。」

亜由美が興奮気味に早口でしゃべる。

「大丈夫かな・・・?」

郁美の声に、

「大丈夫だって!
絶っ対、祥平も沙南が好きなんだって。
ねぇ、優衣、 そうなんだよね?」

羽瑠が言うと、

「それは、確信ある!
あの二人、 相思相愛のくせに、
二人とも自分のキモチににぶいんだよね。
祥平なんかさ、
沙南に自分以外の男が近づくと
マジ険しい顔になるってぇのに、
それ、 幼なじみだからだって
思い込んでるんだから。

ただの幼なじみが
嫉妬なんかするかっての!!」

「優衣、よく見てるね?」

郁美はさも感心したというように、
優衣を見た。