「ねぇねぇ、降りないの?」

と声をかけられて、はっと上を見上げた。

やばいっ。ここで降りるんだった。
「そうだっ!教えてくれてありがとう。」

女の子は、すごくかわいくて、清潔感あふれている。


私たちはバスを降りた。

「一緒の学校だよね?
一緒に行かない?私、同じ中学校の友達がいなくて、寂しいんだぁ。」


「もちろんだよ!うちの名前は遠藤みさき。名前なんて言うの??」


「金子百合[かねこ ゆり]だよ。
ゆりって呼んで!
うちも、みさきって呼んでいい??」
かわいく首をかしげながら尋ねる百合に私は、もちろんっ。
と返した。