その日から、頻繁にメール交換をするようになった。 内容は他愛もないこと。 練習が疲れたとか、今日の夕飯が美味しかったとか。 私も卒業式がどうだったとか、社会人の準備がどうとか、どうでもいいこと。 けど、相手のことを知れるって嬉しかった。 そして、2月も半ばをすぎたころには… 『バイト辞めたんですか?』 「うん。もう仕事始まるし、バイトは辞めないとね。」 『仕事…ですか。大変ですね。年の差感じます。』 「私も…。」