ルカは立入禁止区域から出ると、調度《基本魔術》の授業が始まる5分前だった

「…なんか疲れたなぁ…」

ルカはため息をつき、ずっと握っていた宝石を見た

(今まで読んだ本のなかに乗ってない物だな…
珍しい宝石なのかな?)

そしてその宝石をポケットに突っ込み、教室に向かい歩き出した





「いたいた!ルカ!」

廊下を歩いていると、ポニーテールの少女が前から走ってきた

「エレン…どうしたの?」

「どうしたの?じゃないわよ!探したのよ!」

彼女の名前はエレン・スカーレット

ルカのただ一人の友人である

「あいつらがあんたの時計を持ってるとこ見かけて、それを追いかけるあんたを見たから…」

「そうだったんだ…」

エレンの言葉にルカは微笑む

「それで、返してもらったの?」

「う…うん。」