「たぶん8時くらいになるからそしたら池袋きて」


「わかった、じゃあとでね!」




髪を丁寧にアイロンをかけて、化粧も完璧にする。


選ぶ服もタケルの好みのものを自然と選んでしまう




「よし!これに決めた!」




家を出ると北風がやけに冷たく感じて心が痛んだ。



タケルに半年ぶりに会えるのに、嬉しいはずなのに、なぜか喜べなかった。それは薫がいないから。




やっぱりあなたじゃないと私はダメなんだ。