彼氏はホスト

部屋は暗い。

ゆいはソフィーに座った。薫も隣に座っている。


すぐ近くにはベッドがあってヤろうと思えばいつでもできる状態だ。




「けっこう広いね。あんま荷物もないし」


「まぁ寝るだけだからね」



「すごいね〜これ全部お酒?」


「そうだよ。それは二万、そっちは四万」


「へぇ〜‥四万?これは?」


「それは六十万だね。この前いれてくれた人いてさ‥」



そんなことを軽々しく口にする薫が少し恐く感じた。


それと同時にこの人はホストなんだなって思い知らされたような気がした。