ちっぽけな幸せを君に

 「くそっ!何処だ!?考えろ!何処だ!!」


 流歌の行く所――


 どこだ――


 どこだ――


 「……家――」


 再び雨の中に飛び出した俺は流歌の家へ走る。雨はさらに強さを増していく。


 「流歌!いるか!?流歌!!」


 ドアを激しく打つ拳に痛みがはしる。中から返事はなく、俺がノブを掴んで回すと難無くドアは開く。