ちっぽけな幸せを君に

 どうして流歌が検査の事を――



 いや



 そんな事よりも――



 どうして俺は気付かないんだ……



 『流歌が友達と出かける』なんて事は一度もなかったのに――



 俺は慌てて病院を出ると雨の中を走り家へ戻った。


 「流歌っ!流歌っ!!」


 家に流歌の姿はなく、俺が出る時のままの状態だった。