ちっぽけな幸せを君に

 俺は握っていた流歌の手を布団の中に戻し病室をでると、医師の元へ向かった。


 「すいません……」


 「はい?あぁ……霞さんの。どうかしましたか?」


 俺は事情を説明し、流歌の血液検査をしてもらうよう頼んだ。


 「もちろん血液検査もする予定でしたので構いませんよ」


 「ありがとうございます……」


 俺がそう言ってから深く頭を下げると、医師は「それと」と付け加えた。