ちっぽけな幸せを君に

 「どうして……どうして邪魔すんだよ――」


 俺はその場に両手をついて土下座をして懇願した。


 「お願いします……もう、もう流歌を苦しめないで下さい――お願いします……お願いします……」


 胸から込み上げる何かで声は掠れ、自分が言っている言葉すら聞き取れなかった。


 「……わかった。もう流歌の――君達の前には二度と姿を見せないと約束しよう……」


 義父はそう言って俺の肩を掴み立ち上がらせた。