ちっぽけな幸せを君に

 義父は明らかに動揺して言葉を詰まらせた。


 「え、いや、その――」


 「どうなんですか?」


 「その……一緒に暮らしていなかったので――」


 医師は溜め息を一つつくと、流歌の症状を説明し結論を告げた。


 「おそらく、としか言えませんが『心的外傷後ストレス障害』俗に『トラウマ』と呼ばれる物だと思われます」


 それから医師は付け加えた。