ちっぽけな幸せを君に

 「……息子です――」


 流歌の義父は呟く様にそう言って医師に俺も同行させる様に頼んだ。


 当然俺はその行動を不審に思ったが、それよりも流歌の事が気になり何も言わなかった。


 「そうでしたか、失礼しました。では、どうぞ」


 診察室に入った俺達に椅子をすすめて医師は話しを始めた。


 「お父様、娘さんは過去に心の傷などをおわれた事はありませんか?」