ちっぽけな幸せを君に

 「っ!?流歌……か?」


 俺が言い終えるより先に男が口を開いた。


 俺は気付くべきだった。『知り合い』などいるはずがない事に――


 「……お義父さん――」


 その言葉に俺は一瞬固まった。




 『母はその足で家に戻り……義父を刺して自殺したの――』



 死んでなかった――


 俺は咄嗟に流歌と男の間に割って入った。