ちっぽけな幸せを君に

 「ほーい……」


 返事もままならない俺はフラフラになりながらも流歌の元に到着した。


 「かずき運動不足なんじゃない?」


 流歌が俺の顔を覗き込みながら言う。


 ノースリーブから伸びる白い腕が眩しい。白過ぎる腕が――


 「五月蝿いな!で、お墓は?」


 「うん、あそ……こ――」


 流歌は墓地の一角を指差して止まった。つられて俺が目をやると流歌が指差している辺りに人影が見える。