ちっぽけな幸せを君に

 流歌は俺の横まで歩いて来て横に腰を下ろした。


 「盗み聞きなんてあまり褒められた事じゃないわね」


 「なんだ、知ってたのか……別に盗み聞きしてたんじゃなくて邪魔したくなかったんだよ」


 「まあものは言いようね」


 流歌はそう言って濡れた髪を書き上げた。白い顔があらわになり俺は気付いた。


 「あれ?眼鏡は?」


 「ああ、あれ伊達眼鏡よ。ああゆう堅そうなイメージを作ってたら人を避けられるから」