ちっぽけな幸せを君に

 ただ足元を濡らす赤い血が母さんの温もりを感じさせた――





 「怖い怖い!刺されちゃうよ」


 俺はその言葉で我に返った。周りのクラスメイト達の目は恐怖と好奇に塗り潰されている。


 また


 この目――


 親類や前の学校のクラスメイト、そして――



 【あいつ】が俺を見ていた目――