ちっぽけな幸せを君に

 あの日――


 中学卒業間際の


 雪が降っていた冬の寒い日……


 『お前さ……もう死んでくれよ――』


 包丁を持った俺は父親に向かって体当たりをした。


 手に残る生々しい感触――


 『か、ず……き――』


 「か……あさん――母さん!!」


 俺が刺したのは父親の前に割って入った母さんだった――


 「母さん!母さーーん!!」