ちっぽけな幸せを君に

 一年後――


 かずきさんが亡くなり、後を追うように流歌さんも亡くなり、すでに一年の時が経ちます。


 私の目には何も映りはしませんが、今でもかずきさんの困った時の言葉や優しい笑い声が聞こえる気がします。


 さて――


 かずきさんに託された流歌さんの謳ですが、どうしようか悩んだあげくオーディションに出てみました。


 それがなんと偶然にも合格してしまい……


 今日が私のデビューなんです。