ちっぽけな幸せを君に

 「いいの!?行く行く!」


 嬉しそうにはしゃぐ綾香の姿は少なからず俺の心に陰を作った。




 次の日の昼休み、俺は綾香を連れて屋上へ行った。


 「屋上?何があるの?」


 「しっ……」


 俺は人差し指を顔の前で立ててジェスチャーで綾香に耳を澄ませるように伝えた。


 「??」


 綾香はわけがわからないとゆう顔をしながらも、耳に手を当てて目を閉じた。