ちっぽけな幸せを君に

 「エッチ……しよ?」


 普段なら絶対に言わない言葉。


 俺は違和感を覚えながらも歌菜を抱いた。




 ことの後、まどろみの中で歌菜の声を聞いたような気がした。


 「……大好き……とえ、かずきさ……しても――」




 朝起きた俺は時計を見て慌てた。歌菜を送ったら絶対に遅刻してしまう時間。


 「歌菜、迎えに来るように電話しとくから綾香が来るまで待ってるんだぞ?」