ちっぽけな幸せを君に

 「もう少し寝るか?」


 「ううん……寝ないけどもうちょっとこのままでいたい」


 歌菜は眠そうな声で言いながら俺の首にキスをする。そのまま器用に首をつたい唇を重ねた。


 結局俺達が布団から出たのは、もう少しで9時を迎えるぐらいの時間だった。


 俺と歌菜はシャワーを浴びて出かける準備をし、少し肌寒さの残る春の街へ出かける。


 「さあ、今日は歌菜の卒業祝いだからな。何でも一つ好きなもの選んでいいぞ」