ちっぽけな幸せを君に

 「歌菜?」


 俺の声に歌菜が薄く目を開ける。


 「かずきさん、おはよう……」


 「おはよう、歌菜。てゆうか……これ、まずくないか?」


 歌菜がさらに俺の上に登り、全身を体の上に載せる。


 「大丈夫だよ、お姉ちゃんもう仕事に行ったから。かずきさんによろしくだって」


 「そっか、仕事早いんだな?」


 時計に目をやると、まだ7時を少し回った辺りなのを見て俺は言った。