ちっぽけな幸せを君に

 俺は一気に半分程ビールを飲み、クーッ!と声を漏らした。


 「歌菜はね……私の友達の親戚なの――」


 綾香はビールを手の中で遊ばせながら呟くように言った。


 「それで歌菜はその友達のところで一緒に住んでたんだけどね、友達が仕事の都合で海外に行く事になって……友達の両親も結構いい歳だから、歌菜の面倒をみれなくてね」


 そこで綾香はビールを一口飲んでから、話しを続ける。