ちっぽけな幸せを君に

 俺は歌菜を抱き上げるとベットに寝かせて布団を被せて、居間へと戻った。


 「ごめんね、いつもはあんな事ないんだけど……かずきと一緒に居られるのがよっぽど嬉しかったのね」


 そう言って綾香は微笑んだ。それはまるで母親が子供に見せる笑顔のようで、俺は一瞬母さんを思い出した。


 「呑もっか?」


 綾香は立ち上がると冷蔵庫から、ビールを持って来てテーブルの上に置く。