ちっぽけな幸せを君に

 綾香は風呂場の方を見ながら、ため息をついた。


 「働かざるもの食うべからず!かずきも手伝って!」


 「あ、ああ、何をすればいいんだ?」


 綾香は冷蔵庫から野菜を取り出すと、鍋をするから、と言って包丁を俺に手渡した。





 ご飯も食べ終わり、卒業式の疲れからか風呂にも入らず歌菜は寝てしまった。


 「仕方ない子ね……かずき、悪いけど歌菜を部屋まで連れて行ってもらえる?」