ちっぽけな幸せを君に

 自分でも歌菜の中に流歌を見ている部分があるのはわかっている。


 ただ――


 それだけではない……


 あるいは自分にそう言い聞かせているだけなのかも知れない。


 だがそれを認めてしまう事は俺には出来なかった――




 「かーずーきーさん!!」


 隣の部屋から出て来た勢いで歌菜が後ろから抱き着いて来る。


 「おわっ!?」