ちっぽけな幸せを君に

 ただ――


 綺麗な声だった。


 そよ風か、あるいは川のせせらぎを声にしたらこんな感じだろう。


 そんな声だった。



 声の主を捜す事を諦めた俺は、再び寝そべり歌に耳を傾けた。


 風にのって流れて来る歌は、意外と距離があるらしくたまに途切れたりする。


 歌に体を委ねていた俺はいつの間にか寝てしまったらしく、目を覚ました時にはもう聴こえなかった。