ちっぽけな幸せを君に

 次の日の朝、目が覚めると薺の姿はなく机の上に書き置きがあった。


 『一回家に帰って出勤します。昨日はすいませんでした。 薺』


 「いつの間にか寝てたのか――」


 俺は二日酔いの体にシャワーを浴びてから早目の出勤をした。




 何事もなく時間は流れて約束の土曜日がやって来る。俺が学校へ行き屋上に昇ると歌菜は先に来ていた。


 「おはよう。来てくれたんだ?」