ちっぽけな幸せを君に

 「……離れないから仕方ないですね」


 1番飲んでいたのにシラフの時とまるで変わらない口調で唯が冷静に言う。


 「仕方なくないだろ!?」


 「お疲れー」


 異口同音に三人は言いながら帰って行った。


 「おい、まじでか……」


 俺は仕方なく薺をおんぶして家に向かい歩き出した。


 「明日仕事なのにどうすんだよ……」


 眠り始めた街に俺のぼやきだけが響いた。