ちっぽけな幸せを君に

 結局トイレから戻った後も薺は俺に抱き着いたまま離れようとせず、飲み会はそのままお開きになった。


 「じゃあまた明日会社でな!」


 啓太がそう言いながら歩き出し、早苗と唯も各々家に向かって歩き始める。


 「いや、え?ちょ、ちょっと待て!薺どうすんだよ!?」


 「大丈夫よ、薺ちゃんも一人暮しだから」


 早苗がそう言いながら手を振る。


 「何が大丈夫なんだよ!」