ちっぽけな幸せを君に

 飲み会が始まって2時間程たったころ、俺はトイレに行こうと部屋を出てスリッパを履いた。


 「先輩!!」


 「うわっ!!!」


 それと同時に後ろから抱き着かれた俺は前にこけそうになり、寸前のところで手を床に付きなんとか回避した。


 「どこいくんれすかー?」


 呂律の回らない口調で薺が後ろから喋りかけてくる。


 「トイレだよっ!トイレっ!」