ちっぽけな幸せを君に

 最初に車をおりた薺が頬を膨らませなが言った。


 「……校舎の中には入れるんですか?」


 「ああ、多分大丈夫」


 唯の言葉に返事をしてから俺は校舎へ向かい歩き出す。


 サッカー部が練習しているグラウンドを回って校舎に入る。


 「教室に行こうぜ、教室!」


 啓太の提案にみんなが賛成して俺は教室に向かい階段を昇る。


 俺が行った教室は二年の時の教室だった。流歌と過ごした教室――