ちっぽけな幸せを君に

 苦笑しながらも俺はハンドルを握り直して左折の為に方向指示機を動かす。


 「なんで……別れたの?」


 早苗の突然の問い掛けに俺は動揺を隠しきれなかった。車が中央分離線を危うく越えそうになり慌ててハンドルを戻す。


 「おいおい!頼むぞ!?」


 「悪い悪い……」


 俺は早苗の問い掛けに答える事なく、やがて学校へ着いた。


 「へー……ここがあのK学園か。私受けよとしたら担任に、絶対無理だからやめとけ、って止めれたんですよ」