エンジェリック*エイジ



*****


風景が滲み、徐々に色味が変わっていく。

夜の色から、青空と草原の色へ。

そして、『天国の駅』の真っ白な輝きへ。



「悠里くん、よく見破ったね」

ベンチに腰掛けながら、天野が感心したように悠里に言った。

「何を?」

悠里も天野の隣に腰掛ける。

「映像の秘密だよ。映像に映る人たちからはこちらの姿は見えないけど、こちらからは映像に働きかけることができる。…映像の中を動き回ったり、ものに触れたり……映像の中の人に声をかけたり」

あぁ、と悠里は苦笑した。